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ホテルの窓から紀ノ川を見晴るかす。
(気分的には万葉集巻一・2番歌みたいな感じ)

この日は品川駅から乗車。
駅弁は江戸前の駅弁・定番の深川めし。
あさりの炊き込みご飯、穴子、はぜの甘露煮。
品川から新幹線で新大阪へ。
新大阪からは「スーパーくろしお」で和歌山へ。
ホテルの窓より。
青い空、緑の山、雄大な紀ノ川。
美しい。
コンサートが行われた和歌山市民会館。
 
翌朝、起きてすぐにホテルの窓から外を見たら荒れ模様。
昨日の青空はどこに行ったのかとしばし呆然。
和歌山城を散策する。
お堀、一ノ門。
一ノ門をくぐって振り返る。 大樹。
石垣と大樹。 「虎伏城」の名に縁のある虎の像。
天守閣をめざして山を登る。
急峻だが、道は整備されていて、
味わい深い趣。
登ることを考えなければ美しい道。
天守閣。外から見た大天主。右は天守閣の建物内部の中庭。
鳥。
鳥の大群。
鳥といえば憶良。
憶良といえば有間、
有間といえば憶良。


鳥翔成あり通ひつつ見らめども人こそ知らね松は知るらむ [山上憶良]

(鳥翔成有我欲比管見良目杼母人社不知松者知良武)
天守閣から下る。 城内に小さい動物園。
 
和歌山から海南へ移動。
藤白神社
藤白神社の境内にある子守楠神社のご神木。
祀られているのは熊野杼樟日命(くまのくすびのみこと)
有間皇子神社
 
藤白の坂へとつながる道。
(この辺りは熊野古道に含まれているとのこと) 突き当たりの緑の部分が皇子のお墓
この左側が皇子のお墓
佐々木信綱氏の揮毫による皇子の歌碑
歌碑の右側にあるのが皇子のお墓とされるところ。ただ、皇子のお墓とされる古墳もあって、ここがお墓かどうか、わからない。
藤白の坂の上にたなびく白雲。
憶良であれば、あるいは人麻呂であれば、なんと詠んだかと想像する。
和歌山を発つ。天気が崩れてきて、おどろおどろしい空模様。
藤白の坂の上で見た青空が夢のよう。
新大阪から新幹線で品川へ。
雨、いよいよ激しく降る。
駅弁はたなかの柿の葉すし、ひらしまの鰻寿司。
デザートのワッフルはマネケン。

椎の葉ならぬ柿の葉に飯を盛りて有間皇子を偲ぶ。
鰻寿司、美味。
東海道に至れば天気は晴れ、
夕焼けに輝く沿岸地帯を眺めながら、
のんびりと帰京。
帰着。旅も終わり。



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